理事長挨拶

野村達矢

CPRA二次使用料の新分配がついに始動!

このたび、長年にわたり関係各方面と協議を重ねてまいりました商業用レコード二次使用料の分配方法の見直しについて、実演家著作隣接権センター(CPRA)運営委員会において正式な合意が成立し、制度改革に向けた大きな節目を迎えましたことをご報告申し上げます。

今回の合意により、2026年3月分配からは、英国のPPL方式などを参考に構築された、楽曲(トラック)単位で分配額を算出する新たな分配方式「Nipponize Next Operation(略称:NNO)方式」へ移行します。

これは、商業用レコード二次使用料の分配が、放送使用実態や楽曲ごとの参加状況をより的確に反映する制度へと進化することを意味しており、FA(メインアーティスト)・NFA(サポートミュージシャン)双方にとって、より公平な分配が実現すると考えています。

本制度改正は、長年にわたり当連盟が取り組んできた重要な課題であり、権利者の皆様から寄せられてきた声と、関係者各位による真摯な議論とご理解によって実現した成果です。ここに至るまでの関係者のご尽力に、心より感謝申し上げます。

当連盟は、本制度改正を新たな出発点として、今後も制度の円滑な運用を注視するとともに、音楽制作者・実演家一人ひとりの権利が正当に評価され、適切に還元される環境のさらなる充実に努めてまいります。

引き続き、ご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

理事長 野村達矢

新分配方式の概要

【解説】
これまでは分配原資をFAとNFAで80:20の比率で分けた上で、分配額を算出してきましたが、
2026年からの新しい分配方法「NNO方式」では楽曲単位でFAとNFAの分配額が算出されます。

また、NNO方式ではNFAの参加人数をもとにFAとNFAの分配比率が変動するため、各楽曲における参加実態が分配額に反映されるようになります。

【分配方式変更のポイント】

分配方式変更のポイント

◆みなし分配(録音回数基準)撤廃までの変遷

【解説】
演奏参加情報がないことで分配が受けられない実演家に対する補償として、
長年にわたり録音回数基準によるみなし分配では実際の放送実績とは異なるNFAに手厚い補償が行き届く仕組みがありました。
様々な協議を経て2026年以降はNNO方式による楽曲単位の分配に移行することに伴い、新たな形での補償の仕組み(不明相当分制度)が構築されました。

新分配方式の詳細

◆NNO方式における計算の基本的な考え方

【ポイント】
  • ・参加者の人数に応じてFAとNFAの分配比率が変動します
  • ・FAは65%を最低保証として、NFAは1人あたりを7%として計算
  • ・NFAが4名以下の場合は、余りの部分をFAとNFAの比率で再度計算し、楽曲内で再分配
  • ・NFAが5名以上の場合FA65%:NFA35%は固定し、NFA35%を参加NFA人数で按分

◆参加者がすべて確定している場合

【解説】
レコード制作管理表のご提出により参加者がすべて確定し、登録された場合、
楽曲ごとに計算し参加人数に応じて分配比率が変動します。
(各人数における計算後の最終的な比率は下図参照)

参考)分配比率一覧

◆不明相当分制度とは?

【解説】
NFAの参加者が一部のみ判明、もしくはすべて判明しなかった場合、FA:NFAの分配比率を65:35として分け、そのうちNFAの不明部分を不明相当分として取り置きます。
取り置いた不明相当分につきましては、データのないNFAへの補償的な分配や、参加者がすべて判明している楽曲への上乗せ分配など、4つの用途に割り当てられます。
今後も関係者一同が一丸となって分配方法のさらなる改善に向けた検討を継続するとともに、分配に用いるデータ収集・整備の強化に取り組んでまいります。

レコード制作管理表提出のお願い

今回の制度改正に伴い、レコード制作管理表の提出により、
FA・NFAの正確な参加情報が登録された楽曲に対して不明相当分の一部から上乗せ分配が実施されます。

精緻な使用料を受領するためにレコード制作管理表のご提出をお願いいたします。

詳しくは、AMOデータセンターホームページをご確認ください。