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“ジャンルにとらわれず「いい曲」「いい歌」をより多くの人に知ってもらいたい”。そんな「CDでーた」本誌の信念同様、今回のイベントもさまざまなカラーのアーティストを選出。そんな5種5様なアーティストが繰り広げた、CDでーたならではのイベントは…。
トップバッターとして登場したのは、ジャマイカ人ミュージシャンの父親をもつWillieと、Noriからなる2人組ユニット、Vijandeux。電子音を巧みに取り入れたサウンドと、Willieのクールなボーカルが、絶妙&他に類のない独特なグルーブを生み出し、どんなイベントなのか少し構える観客の心と体を、気持ちよくほぐしてくれる。全5曲、徐々に観客が笑顔になり自然と体を揺らしていたのが印象的だった。
2番手は4人組バンド、GREEDY CHAIR。平均年齢21歳とは思えぬほど、確かな演奏力と、ボーカル・大友の表現力に驚かされた。その流麗かつキャッチーなメロディを軸にした、ポップロックサウンドは、彼らの更なる成長を確信させてくれた。
そして、気持ちよく暖まった会場の空気を一変させたのが、3番手に登場したephonoscope。のっけからリミッターを振り切るかのごとく、エモーショナルなサウンド&キレたボーカルで、会場を熱気に包む。ドラム・大久保を始めとして、4人が純粋にライブを楽しんでいる姿に、観客もまたそれに応え、会場が一気に彼らのカラーに染まっていった。
さらに、また会場の雰囲気をガラッと変えたのが名取香り。今年1月にデビューし、クラブシーンで注目を集めている彼女が、この夜はスケボーキングのSHUYAをDJに迎え、パーカッション、ギターの4人編成で登場。長身でセクシーな衣装というルックスにまず目を奪われるが、その声量も含めたボーカルの表現力は特筆モノ。その独特な雰囲気を醸す圧倒的な存在感で、またもや会場は彼女の色に一変してしまった。個人的には、彼女のちょっと変わったMCもツボにはまったが…。
そして、トリを飾ってくれたのは、11月にメジャーデビューした3ピースバンド、シュノーケル。卓越したメロディセンスから、独特な歌詞世界、それを支えるバンドサウンド、耳なじみのいいボーカル・西村の歌声、全員メガネのほのぼのキャラまで、その完成度はピカイチ。あっち行ったりこっち行ったりのイベントを、しっかりと締めてくれた。
一歩間違えれば、出演者ごとにお客さんが変わってしまい、非常にまとまりのないイベントになってしまう…そんな不安を見事に吹き飛ばしてくれた5組のアーティストたち。 ジャンルは違えど“音楽へのキモチ”のベクトルが同じなのか…5組に感謝! この中から次代のスターが生まれることを、かなり期待!
(Text:「CDでーた」副編集長 長谷川暢紀
/Photo: 島田美穂) |
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よそでのイヴェントということで少し緊張を感じながらDJ用のレコードを背負って渋谷へ。1Fはハーレー屋になっているビルの前にバイクを停めてエレベーターで登る。大好きなハーレーも新車には全く興味がわかないんだ。手作りのテイストは削減されて企業色が強まり今じゃファッションみたいになっているから。俺たちのロックはそういう風にならなきゃいいなと思いながらTAKE OFF 7へ。
KOGAのDJでOPEN。トップに出たのはHanaboy。女性シンガーのピアノトリオ。ライブは音源以上。凄くいい。声質と楽曲とアレンジと自信とお喋りと一番大事な演りたい事。それがいいバランスで存在しているから観ていて気持ちがいい。
次はONEPERCENTERS。9月に1stアルバムをリリースしたばかりという事も有って、勢いあるステージを観せてくれた。英詩だしUKサウンドを彷彿させてくれる。それにリズム隊が100%女の子。しかも上手いしカワイイ。これはKOGAが推薦する理由バッチリ判ります。
続いてはKOGA RECORDからの特別参加で名古屋からBERRY ROLLが登場。何やらジレンマがあるみたいだったけどVoの存在感は特筆するべき物が有って、それだけで会場の雰囲気を変えられる才能が有ると思った。初の東京で少しカラ回ってしまっていたけど、すぐクリアしてしまうだろうパワー有り。
ここから私のDJが始まります。ベタな選曲でTHE JAMのIN THE CITYから。自分でも久し振りに聴いたけどモッドでパンクでカッチョいい!その後も俺が影響受けたバンドの代表曲ばっかりかけまくってやった。
NEW ALCOHOLISM。その選曲から繋がる少し斜めに構えたロックンロール。なんといっても声がいい。耳に残る。完成されていない部分もあるしトラブルもあったけど目に残る。それにステージに立ったときの常人にない雰囲気がある。大満足!
そしてラストは3ピースのZERO MHz。期待通りの疾走感あるロックが叩き込まれて、こっちのアドレナリンもガッツンと上がってくる。20代後半だけど僕らの世代には最もヒットする感性を感じた。ただ中盤どうしてもバンドが悩みを抱えた時に出てくる、売れたい意思の狭間の楽曲を感じた事も事実で、それは終わったあとの打ち上げでメンバーとも話をしたりしながら、確固たる意思をもって活動し出したらとてつもない事になるだろうという想像できたのも事実。CLUB Queで見る機会も増えるでしょう。
打ち上げの後はこのin the city TOKYO 実行委員会の委員長である門池さんのBAD MUSICのミュージシャンのオールがあるのでそのままQueへ。盛り上がりの中に感じたロック。もちろん門池さんも来てました。凄い体力…勉強になります!
(Text: 二位徳裕*CLUB Que/Photo: 江隈麗志) |